角部屋日記

あったりなかったりすること

週末:230929~231001

20230929(金)

金曜日だしライブだしで16:30に退勤。予定がある日にちゃんとはやめに退勤できる僕は偉い。就業時間よりはやかったけれど堂々と退勤。

酒と煙草きめて三軒茶屋へ。予定よりはやく着いてしまったので本屋twililightへ。平日夕方なのにお客さんが10人くらい居て狭く感じられるような店内。10分程の滞在で5冊購入。

買った5冊

『こいぬといぬ』中村一

『迷彩色の男』安藤ホセ

『うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史』沢知恵

『アンダイング 病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』アン・ボイヤー、西山敦子訳

『これが生活なのかしらん』小原晩

 

三軒茶屋どこもかしこも飲食店が多くて、これだけ飲食店があっても人が入るんだなと思って、ちょっと賑やかすぎて住めなさそうと思ってしまった。

 

昭和女子大学人見記念講堂で折坂悠太ライヴ。物販で買った『折坂悠太(歌)詞集』を読みながら開演を待つ。

折坂悠太の歌詞は聞き取りにくいものあったりする割にウェブでは歌詞が見つけられない曲もちらほらあったりするので、はじめてテキストとして実感したりする歌詞があった。時折挟まれるエッセイを読み、僕の好きな折坂悠太が更に好きが強固になってしまう。好きが募る感覚、どこまでいってしまうんだろうと、どこかでちょっと距離を置くべきなんではないだろうかみたいな、好きなアーティストって僕にとって何?とかも思う。

いざライヴが始まると、重奏のバンドセットじゃないのは久しぶりかもで、折坂悠太とギター、そして少しの調度品という舞台はじりじりとした迫力があった。

初っ端からじーんとして、ああやっとまた聞けたとか思い、中盤の「針の穴」「夜学」らへんで感情ぶち上がり、大好きな「芍薬」であっという間の90分くらいだった。

とか書くとめっちゃ熱心に聞いていたようだけど、いま思い出すと鮮明にライヴの記憶があるが、ところどころで物思いをしていた。何を考えていたかは定かではないがライヴにいくと割りと考え事をしてしまうことがある。考え事をしてぼーっとしてしまったり、いまは目の前のライヴだ考え事よどこかにいってておくれだったり、時々によって違うが、なんで考え事をしてしまうのか。もうちょい没入したいものでもある。

それでいくと去年のSHIN-ONSAIのMONO NO AWAREはただ目の前のそれに身体中がみたされていて気持ちがよかった。

そういえばライヴの最後に折坂悠太はインボイス制度に反対するようなことを言っていた。折坂悠太のそういうところめちゃ信頼している。

 

帰宅してシャワー浴びて寝るぞとなったのが日付を回った頃で、アラームをセットしようとしてiPhoneをみたらインドに赴任しているはずのマヴから「中野行こうよ?」のLINE。いつもだったら見なかったことにして眠るのに何故か「すぐいく」って返信して、パンイチから服を着て、コンタクトつけて、香水ふって10分後には中野駅にいた。

クラブイベントをしているバーでマヴと落ち合う。インド赴任が切り上げられて帰国していたらしい。スパイスダークラムのソーダ割りで乾杯してDJが流す音楽に身体を委ねる。さっきまでのライヴの音とはまた違う音空間で酒・煙草・踊り・マヴの最高体験がすぐできあがった。

そうこうしてたら大学時代の同級生(って言っても卒業後に1回だけ遊んだことがあるだけ)が合流してCincin!今日が最終出社日だったらしいRはテンション高くて、「労働やめようぜ!」「生きてる?」みたいなゴリゴリだった。できあがってから来たのか、会うの2回目なのに、ラップで語りかけてきたり、僕の目をじっと見つめて「綺麗だ」とか言ってきて調子をあわせるのがむずい。けどめっちゃいい人。

結局僕とマヴは4時くらいまで踊ってその後にRの家に訪問。防音室らしくてRはハイテンションで音楽を作っていた。人の家とか久しぶりだなとか思いつつ、僕はソファを陣取って金宮の茶割を飲みながら寝た。7時過ぎに起きたら首がガギゴギありえん痛いでバイバイして帰宅。

 

20230930(土)

帰宅してシャワー浴びて寝る。12時くらいに起きてシャワー浴びて家出るを準備。大久保まで電車で一駅して、そこから新大久保に行ってKとYと合流。この前3人でエチオピア料理を食った時にスパイス料理もっと食いたいねで今回は新大久保集合になった。あてもなく歩いて結局僕が前に行ったことのあるネパール料理屋に落ち着く。結構綺麗目な店内は僕ら3人だけで、贅沢空間でネワール民族のサマエジセットとモモを食らう。昔ネパールで食った味とは違う高級め?な感じだけど、あの時のネパールの味と通じるものがあって一気に懐かしくなってくる。

KとYは僕より3歳?歳下の女性達で、けど全然僕よりちゃんと食えるので僕だけ最後までちびちび食っていたのに結局食い切ることができなかった。

集まった目的を遂げてしまってからはとりあえず東に向かって歩く。3人とも腹つれ〜っていいながら歩いていたら戸山公園まで来てしまって、そのまま探検隊マインドで早稲田まで突き抜けた。戸山公園めっちゃ自然でまじハイキングとかいいながらいい散歩になった。

早稲田大学を見学?した後解散し、東西線で落合まで戻って帰宅。本日3度目のシャワー。涼しくはなってきたけれど、寝不足とスパイスと散歩はそりゃ汗かくわ。

夕方からKが来る予定だったので、特急で掃除して買い出し。スーパーで買物してたら、いきなり籠がずしっと重くなって叫んだらKだった。僕がスーパーで叫んでもにこにこしてるんだからKも慣れたもんだな〜とか思う。食いたいもん籠ぶっこんでいこうスタイルだけど、自分がちょっと緊張している感じがしてちょっとぎこちなかった。どんな仲良しでも再開の直後はちょっと緊張してまうよね。

会計済ませてセロリだけ僕にパスして重い袋を持ってくれるK。セロリを持ってる僕が見たかったとか言っておきながらやさしさ。

帰宅して「生活してるっぽい部屋じゃん!」と驚かれる。ダイニングテーブルを置く位置によって、生活感のある/なしが変わってくるのかなるほど。とりまビールで僕は料理をはじめる。まだこの時はちょっと緊張してたな僕。てかそういえば、この日のことはKも日記にしているので僕はKが書いてないことを書くか?(KとZINEをつくろうと言っているので、たぶんK側の日記はその時に読めるはず)

セロリとエビの炒め、山芋肉団子、生ハムとカマンベールチーズと柿、クーべと酒で晩餐。

Youtubeでちゅうえいのギャグみてふたりでめっちゃ笑った。「あったまきた、あしはみなみ、どうもコンパスおじさんです」。

一般的ビールの中で僕は麒麟ビールが好きで(ニッチ系?だとインドの青鬼が好き)Kはサッポロを選んでいた。好きなビールの銘柄は憶えておきたい。Kが麒麟を一度手にとりながらもサッポロを選んだのを僕はみていた!

ビールを缶からグラスにうつして、最後の一滴を頑張る姿を見て「残尿みたいだよね」と僕が言って尿について談義する。その前にフェティッシュについて話していたのもあって僕的過去エロ尿ストーリーを話す。めっちゃ前にPornhubでヨーロッパ人男性が屋外で煙草吸いながら座りションしていたのがめっちゃ美しかったということを図解しながら説明した。図解したのはもうその動画が削除されてしまったからで。説明しながら僕はPCで「A man smokes while pissing outside」とか検索したがやっぱ見つけられなかった。

そんな話をしつつなんでか話題は生きたい・死にたい・恋したいにうつっていった。僕が流していた曲が死にたいとか殺してほしいとかばっか言ってたからだなたぶん。僕はわりと3つともよく分からなくて、たぶんKは死にたさはないだろうなとか思いつつ、どういうことと思うみたいなのをあーだこーだしていた。

『八本脚の蝶』二階堂奥歯を真面目な顔して読んでいたKの顔、たぶん忘れない。いやあんまちゃんと思い出せないけれど、雰囲気は憶えている。Kの雰囲気、たぶん忘れない。

 

酔っ払いながら話していた僕のメモには断片的な言葉が残っていた。

ー友情は希望で複数性が前提とできる一方で家族とか恋人とかは単一だしすぐ”本当の”とか”真実の”とかがくっついてくるから嫌だ

ーアンブレラタームと建物とテント(僕はテント住まいらしい)

ー無意味とか無駄をたのしみたいね

ーあの人たちと一緒にいたいとひとりでいたいは割合じゃなくて絶対値だから結局時間が足らない

やっぱ、断片的なメモはなにがなんだかだ。今度こそ録音しておこう僕らのカンバセーション!

 

安藤ホセ『迷彩色の男』が目に入ったのをきっかけにKが少し自分の話をしてくれた。そういう感情もあるんだねな話を聞いてなんかいいなと思った気がする。Kが行くと言っていた安藤ホセの出版イベントに僕も行くことにして即予約を完了させる。金原ひとみと安藤ホセとかほくほくである。

前に僕の部屋のトランス差別反対のプラカードをきっかけに去年のトランスマーチの話をしたことがあったので今年のトランスマーチに誘ってみたら快諾だったので、11月は2回は最低でもKと僕は会うらしい。

 

25時くらいにKはねむねむになったので寝室に連れていき、僕は『葬送のフリーレン』を一気に観て28時前に寝た。

 

20231001(日)

7時半くらいに眼が覚めて、いつも長く寝ているKを起こさないようにしていると、僕が起きた時にはもう起きかけだったのかKも起きてきた。こんな早起きのKを見たことがないのでびっくり。

「おはよう10月にようこそ 10月をたのしんでね 10月の使者より」とかふざけたおはようをしたら「がんばるね」とKが言って、そういえばKは10月にふたつ頑張ることがあったんだったで「がんばってね」と付け加えた。

僕が寝ぼけつつ朝煙草したりぐでぐでしていると、昨日の皿をKが洗ってくれていた。大きくはないシンクでいつもどうやって洗っているのと言ってくるKにまあそれは慣れ的なとか思いつつ「皿洗いなんていいのに、でもありがと〜」みたいなちぐはぐな受け答えをした。

そういえば昨日集まったのはZINEを作るためだったのに、結局酒と飯と話と眠ってしまったので、KはPCを取り出してZINEに向けた原稿を書き始めた。僕もミミックでPCに向かうけれど、頭まわらなくてぬんぬんしてた。

朝食代わりにプラムをふたりで食って、10時過ぎに原稿が書き終わったKは帰っていった。あとクソデカ万願寺トウガラシ種タネ辛カラ問題。

 

この日記書いたことはほんとかうそかぜんぶかいちぶかどうでしょうねだけれども、Kが書いた日記と僕が書いた日記、遊んだ日にそれぞれが日記を書きあうとかはちょっとエロい。

 

高田冬彦さんの展示をみにいく予定だったが、さすがに3日連続で睡眠が3,4時間とかだったので昼寝をしたら16時前とかで展示に間に合わなそうなので結局残りの休日はダラダラしていた。

 

良い冬を迎えたいもんだ。

 

今週末の僕的

折坂悠太ー角部屋

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