久しぶりの三鷹駅。乗り換えで遅延が発生したいたので乗る予定の1本前の電車に乗り、予定より2分ほどはやく到着。学生時代を過ごした武蔵野市はいつ来ても落ち着く街々。
到着予定時刻から2,3分くらいして友人Kが近づいてきた。僕は下を向いていたけれど顔を上げる前からKの姿を視界の端で認識していて、けれどなんかなんでか顔をあげるタイミングが難しいなでギリまで下を向いたままをしてしまった。
駅前の選挙演説は維新とN党でマジでヘルって感じだった。会いたいと思って僕から誘ったはずなのに、誘った時の自分のテンションはわからずになっていたので会話をたくさんするでもなく、駅から南にずんずんと歩いていく。道中でカクヤスに寄ったけれど目当てのベルギービールは売ってなかった。てかカクヤスってそんなに酒が安いわけではないのかの発見だった。
駅から南へ10分ほど直進して目当ての本屋UNITÉへ到着。よくイベントの告知をTwitterで見ていて気になっていてやっとはじめましてできた。店内は喫茶併設になっていて、三鷹の落ち着いた雰囲気と地続きの優しい雰囲気だった。自分の本棚の延長線のような選書は落ち着く。
30分ほど本棚をじろじろして7冊の本やZINEを買った。
買った:
『スピン』第3号、河出書房新社
『眠らない樹』vol.10、書肆侃侃房
『OVER』vol.4、オーバーマガジン社
『三人が苦手』
『絵にしかできない』カタリココ文庫
『絶縁』小学館
『「人間ではないもの」とは誰か -戦争とモダニズムの詩学-』青土社、鳥居万由実
第2の目的の芝生のうえでビール飲むをやるために、東に進んで井の頭公園へ。道中の連雀通りは道沿いにデッドスペースがやけに多くてずっとなんでだろうだった。大学時代に井の頭公園へ行く時はこの道をチャリで疾走していたっけ。
ファミマで500mlと350mlのビールをそれぞれ1本ずつ買って井の頭公園へ到着。
八重桜が残っているせいか、天気がよいせいか、想像以上にひとひとひとでびっくり。もっと静かな芝生体験を勝手に想像していたがまあいいっかって感じで芝生へ。グリーンのビニールシートを広げて缶をプシューしてぐびぐびした。
「何の本を買ったの?」と聞かれて、さっき買った本をシートの上に広げる。『OVER』に取り上げられていた映画『エゴイスト』を観たかと聞かれて、「たぶん嫌いそうだなで観てない」と言うと「たしかに好きじゃなさそう」と言われた。『「人間ではないもの」とは誰か』を見せたら「好きそうな本だね」と言われた。他人が僕の好き・嫌い(・どうでもいい)の一部を知っていてくれてるんだでちょっと嬉しかった。
最近どうよ?のテンションで「最近おもしろかったこと」(正確には憶えてないんだけれどもよかったこと?心動いたこと?)聞かれて、「特にないかな」と応えて、ああ僕の最近はそんな感じかを自覚して、聞いてくれたのにごめんよと、ちょいちょい僕はそれでいいのか?が一瞬頭をよぎったけれど、まあそういう日もある。
芝生の上にはたくさんの大人と子どもたちがいて、あちらでもこちらでもみんなボールで遊んでいる。僕もKも体育が嫌いな子ども時代だったので、すげえびっくりな光景だった。そんでもって、昼間からビールを飲んでいる成人2人のもとにボールが転がってくる。何度も。それらを持ち主にバックする。ボール触ったのは大学1年の頃の授業ぶりだったかもしれない。
あと、寝転がっていたらなぜか髪にビールがかかっていて、髪がビールの香りになってしまった。地面を確認してもどうやってビールがかかったのか謎で、謎のはじまり。ビールを拭いて、香水でカモフラージュした。香水を持っていてよかった。
遊具、僕も遊びたっかたけれど昼間は子どもたちのものだから、大人になってしまった僕がちゃんと遊べる公園はやっぱり夜だなだった。
駅に向かう途中の公園の池付近で荒れ地の魔女のような素敵なおばさまに声をかけられて駅までの道を説明された。どうやら僕らが海外からの観光客に見えたらしい。たしかに僕はたまに外国人に間違えられる。そういう時は英語でリアクションするようにしている。池の上にはボートがたくさん浮かんでいて、どこもかしこもひとひとひとアゲインだった。
吉祥寺から電車で一駅、西荻窪へ。今野書店と古書音羽館。音羽館で3冊本を買った。友人Sがレジをしてくれた。TIMELESSは閉店していた。ロカンタンも最近閉店してしまったかもしれないらしくて、少し寂しい気持ちに。やっぱりできるだけ街の個人経営の書店で本を買いたいよね。
飯を食おうで阿佐ヶ谷。あんま店が決まらなくて、四文屋。焼きとんの四文屋だったから食えるものが比較的多くてよかった。金宮サワー、烏龍ハイ、金宮梅酒割とかを飲んだはず。Kはレモンサワーが好きじゃないこと知らなかった。僕はハイボールが好きじゃない。
僕はタンを食わないのだが、人々はタンを食ってる時に舌を食ってるって思いながら食ってるのだろうかと冷製ガツ串を食いながら一瞬考えた。ガツの塊の食感はなんかちっとエロい感じのそれだったから。ミゾミゾしちゃった。
そういえばこの間、撮影でフォトグラファーが用意してくれた服を着た。他人の服を着る機会なんて滅多にないし、自分の服は結構適当なので余計に新鮮!だった。Kが僕の服を着て、僕がKの服を着てのクローズスイッチの遊びしたらどうなるだろう。僕は何でも着れるし特になんも気にしないが、Kは僕の服着て街を歩くの嫌かもしれないなあとかを想像する。まあそんな遊びをしたことはないんだが今度誰かとやってみたいな。
酒を飲みすぎて二日酔いになりそうだなって感じになってバイバイ。